歴史の重みを刻み続ける小樽最古の寿司店にして優良店 ∴ おたる千成
おたる千成は前から来てみたかった寿司屋ですが、
いい職人がいいネタ使っていい仕事していました。
おたる千成の現在四代目の大将はまだ若く見えますが、
さらりと話題を振って来る機微に富んだ対応などは、
本州でも修行した経験なども生かされているのか、
親しみ易く昔気質の話しかけ辛さや緊張感は無くて、
味により一層の美味しさを添えてくれていました。
人当たりの良さと爽やかさも感じられました。
多くの寿司店がある小樽市の中心部から小樽水族館方面にあって、
車だと駐車場も分かり易く停めやすい場所に完備されていて、
観光客が多いところとは違って落ち着ける雰囲気がありました。
観光のメインエリアのように、
海外からの団体客が多く訪れる事は
まだまだ無い静かな場所のようです。
実際道行く人はあまり見かけ無いエリアです。
店内はピシッと整理整頓されて小綺麗です。
まったり静かにお寿司が楽しめる雰囲気の
古き良き昭和の面影も残したおたる千成は、
色々な意味で毒されてない感じがしました。
そして、
ちょっと遅いランチだった事もあり、
カウンターは貸切状態で快適でした。
セットメニューより知床をセレクト
一皿盛りをするセットメニューのタイプでは、
納得満足が出来る握り寿司の美味しさでした。
ネタとシャリのサイズが好みにハマる感じです。
飯炊き３年握り８年と、今は短期間で職人になれるし
昔ながらの修行をしているのか分かりませんが、
きっちりした仕事が出来る様子を見る限り、
裏打ちされた実力がきちんとあるようです。
お寿司を握っている際に
カウンターでも手元が見え無いんですが、
登場した知床の握りを見て先ずは美味しそうです。
シャリは常温くらいでホロっとした食感
ほどける食感に握られています。
ネタは鮮度抜群新鮮で北海道らしい
蝦夷前ネタを使って握っています。
特筆すべきは
鮮度の良いネタとシャリとの一体感。
最後に食べた
中トロの蕩ける食感と蕩けそうな甘みと旨み
そして、
程よいボリューム感が満足度を高めてくれました。
最高の余韻を最後に得ることが出来ました。
最初に食べたホタテとヒラメはどちらも美味しいです。
ヒラメは昆布締めの風味と身の締まりが楽しめました。
ねっとりぷりっと美味しい牡丹海老に
磯の香りでコリコリ歯応えが気持ちの良いアワビ
濃い塩分で漬け込んでいない上等な数の子。
スタンダードだけど蟹の味が濃いズワイガニ。
旬な生イクラと思われる味の良さと併せて、
ストレス無く嚙み切れる海苔の良さが
美味しく満足出来るイクラですし、
滑らかで柔らかく味のしっかりあるサーモン。
どれも美味しく満足出来るクオリティの高さです。
最後から２番目に食べた雲丹は、
折ウニの中でもいいもの使ってますが、
海水うににはやはり及びません。
これはこれで美味しいには美味しいんですが、
やはりいつも思うのは、
二千円代から四千円のセットもので、
ウニ以外の旬のネタを使ってるのがあればと…
後ガリもよくある感じのものでしたが、
コレが良いものだと満足度は更に高いです。
椀物は、
濃厚な海老出汁の味で美味しい味噌汁でしたが、
塩分濃度も少し濃いめだなと感じました。
水戻しのワカメと麩入りの具の内容は、
生わかめとはいかないかもですが、
美味しい海の幸が豊富な味噌汁でした。
お茶は、
最初に出してくれたものから
新たに食後に替えてくれます。
この緑茶は自然な甘みとまろやかな味わいが、
上質な茶葉を使用していると感じさせてくれました。
総合 4.1
味 4.1
サービス 3.5
雰囲気 4.0
コスパ 3.4
ドリンク 3.6
所在地
北海道小樽市錦町20-20
おたる千成
☆☆☆次回予告編☆☆☆
１０月にまた行くならお好みで、
そそろそろ旬の蝦蛄が出る頃に、
蝦蛄、秋刀魚、赤身、穴子、〆鯖あたりを
お好みで食べに来てみたいのです♪
追記
実力ある優良店ですが３.１未満と、
食べログ点数では全く目立たない評価。
逆に言うと変な話、３.５を超えないで、
盤石なおたる千成の四代目の実力は、
知る人ぞ知る小樽の名店ということで、
観光客が押し寄せない事を望んでしまいます。
